ラミー「サファリ」の万年筆の魅力|明日披露したくなる文房具豆知識

ラミー(LAMY)「サファリ」が必ず欲しくなるページ

ドイツを代表する万年筆メーカーラミー(LAMY)の、一番人気万年筆「サファリ」。

その万年筆らしい書き味とちょうど手に届く値段で、多くの文房具初心者を万年筆沼に引きずり込む「沼の入り口系万年筆」と言えます。

このページでは読めば読むほどラミー「サファリ」が欲しくなる情報をまとめていきたいと思います。

■関連記事

ラミー(LAMY)とはどんなブランドなのか?

ラミー(LAMY)は第二次世界大戦前の1930年にドイツで創業した90年の歴史がある老舗ブランドです。

創業者、カール・ヨーゼフ・ラミーがパーカー社の営業担当だったこともあり、当初は主にパーカー社の製品を扱う商社でしたが、第二次大戦後、ドイツ国内の混乱が治まってきた1952年にやっと自社製品の製造販売を開始しました。

ですので、今日、我々が思い浮かべるラミー社はこの第二創業以降の姿だと言えます。そう考えると、意外と若いブランドとも言えるかもしれません。

自社製品の販売当初はパーカー社の影響を強く受けていましたが、1960年代に二代目社長への代替わりをきっかけに、デザイン方針を一新

「機能性の追求が優れたデザインを生み出す」という、ドイツのデザイン学校「バウハウス」のデザインコンセプトを取り入れ、革新的かつ他に類を見ない機能性を持ったデザインの筆記具に生まれ変わり、今日我々がイメージする独創的な筆記具を作るメーカーになりました。

ラミー社はバウハウス的なデザインセンスもさることながら、高い製造技術でも有名です。

ラミー社は高い技術の流出を防ぎ、恒久的に維持するため、全ての製品をドイツ国内で生産することにこだわっており、ほぼ全ての製品が「メイドインジャーマニー」となっています。

もちろん、ドイツ国内生産にこだわることで、途上国に委託するよりも製造原価は高くなってしまいますが、徹底した効率化と機械化を推し進めることで品質と安さを両立しています。

ラミーサファリ万年筆の書き味の理由

ラミー「サファリ」万年筆のペン先は鉄ペンです。

ラミーサファリの書き味の秘密

ですので、どちらかと言えば硬い書き味の部類に入ります。

しかし、一方でラミーのもう一つの特徴がインクフローの良さです。いわゆるドバドバ系に分類されるほどインクフローが良いと言われています。

これは、日本のブランドよりも文字幅が太めであることなどにも起因していると思われますが、鉄ペンのカリカリ感と中太ペンの潤沢なインクフローを併せ持ったことで、いわゆる国産の鉄ペンに抱くような硬い書き味とは一線を画す書き味となっています。

日本の万年筆の太さを基準とした場合、一段階太いモノだと思って買うとちょうど良いと思います。

3000円以下の鉄ペンにして、ワンランク上の書き味に匹敵するスラスラ感をもった万年筆と言えます。

ラミー「サファリ」が握りやすい理由

ラミー「サファリ」が人気を博する理由。

その一つに無類の「握りやすさ」があります。

ラミーサファリが握りやすい理由

ラミーサファリは、開発当初は「子供が最初に手にする万年筆」として設計された商品です。

子供用鉛筆のように三角形の持ち手になっており、凹みに合わせて握るだけで自然と正しい握り方になります。

そのため、現在でもドイツ国内では教育用の筆記具として広く採用されており、子供から大人まで生涯にわたって使用される国民的なブランドの一つになっています。

ラミーサファリのデザインについて

ラミーサファリは、上記でも紹介した通り「バウハウス」のデザイン思想を取り入れています。

バウハウスとは、第一次世界大戦後の1919年のドイツ中部の街ワイマール共和国に設立され、1933年に閉校したという、わずか14年間だけ存在したドイツの美術学校です。

バウハウス校舎

第一次世界大戦と第二次世界大戦という二つの混乱に巻き込まれたため、非常に歴史は短いですが、その功績は非常に大きく、わずかな期間でモダニズムの基礎を作り、現代にまで続くデザインのトレンドや文法を生み出したと言われています。

そのデザインメソッドを一言で言うと、「合理主義」「機能主義」です。

バウハウスチェア

生産性の向上や機械化により大量生産されることを前提とした、装飾の少ないミニマルデザイン。そのシンプルさの中にいかに美しさと独自性を表現するかという命題に挑みました。

そのバウハウス的な、合理的かつ機能的なデザインが結実した傑作と言えるのが、LAMY2000です。

バウハウスとラミー2000

非常にシンプルな見た目でありながら、美しい曲線美パーツの継ぎ目が分からないほどの工業製品としての完成度から、発売以来のLAMYのフラッグシップとして愛され続けています。

そして、そのバウハウスのデザイン精神と前出の教育的な要素を織り交ぜて誕生したのが、ラミーのサファリです。

ラミーサファリに採用されているABS樹脂は、軽さだけでなく、発色の良さも折り紙つきで、その証拠に全く同じABS樹脂が世界的な玩具であるレゴでも使われています。

圧倒的な軽さ、ビビットな発色、握りやすさ、機能的なフォルムなど、ラミーサファリの美しさの根源には無駄がなく洗練された機能美があります。

ラミーサファリ万年筆のスタンダードなカラー&限定カラー

ラミーの定番ラインは、マットブラック、シャイニーブラック、透明、白、青、赤、黄の7色です。

インクの見える透明軸も人気ですし、仕事用としてはマットブラックやブルーもオススメです。

一方、可愛いものが好きな女性の方やインパクトがあり所有感のある一本を求めている方はあえてビビットなカラーを選ぶのも良いでしょう。

何気に白がアピール力が高くて人気があります。

さらに、ラミーサファリはその人気が故に毎年限定のカラーが発売されています。

限定カラーは、発売されるとすぐに完売してしまうことが多く、ビビっと来たら即購入しておかないと、後で購入しようとしたらプレミア価格がついているなんてこともありますので注意が必要です。

直近の限定色は、鮮やかさの中に柔らかさが同居する「キャンディーカラー」です。

個人的には、アクアマリンは非常に発色が美しく、映え感もあるため仕事の現場で女子にもモテそうなカラーだなと思います。

ラミーサファリ「キャンディ バイオレット」2020年限定カラー

ラミーサファリ「キャンディ マンゴー」2020年限定カラー

ラミーサファリ「キャンディ アクアマリン」2020年限定カラー

■関連記事

タイトルとURLをコピーしました