仕事の時の筆記具は何を使っていますか?
仕事道具として筆記具の書き心地は重要です。
私がオススメしているのは圧倒的に万年筆です。
筆圧が必要ないので書き疲れが無く、見た目の高級感も抜群で仕事ができるように見えること請け合いです。
私は、複数の万年筆を使い分けていますが、今回はその中でも特に主力として使用しているパイロットカスタムヘリテイジ92をご紹介します。
パイロット「カスタムヘリテイジ92」の魅力
パイロットは、言わずと知れた日本を代表する筆記具メーカーです。
パイロットのヒット商品としては、フリクションやドクターグリップが有名ですが、実は万年筆で世界的に有名なメーカーであり、創業当時から海外に輸出され世界的な名声を得ています。
そんなパイロット万年筆の代表的なシリーズが「カスタム」シリーズ。
そして、その中でも特に挑戦的かつ意欲的な商品が「カスタムヘリテイジ92」なのです。
透明軸+吸入式で美しさでインクの美しさを楽しめる万年筆
カスタムヘリテイジ92の特徴というと、まずは透明軸を採用していることです。
これにより、ペンの中のインクが透けて見えるため、インクにこだわる沼の住人にはうれしい仕様となっています。
また、その透明軸の良さをさらに増大するのが吸入式の採用です。
吸入式万年筆とは?
万年筆には、インクの入ったカートリッジを差し替える「カートリッジ式」と、インクを吸い込むことができるコンバーターと言われる吸入式の外付けインク入れを使う「コンバータ式」、そして、ペン本体に実装されたピストンで直接インクを吸い込む「吸入式」という三つの方式があります。
吸入式は万年筆が考案された当初から存在する機構であり、最も万年筆らしい機構であると言えます。
吸入式万年筆には以下のようなメリットがあります。
- 様々なインクを使用できる
- カートリッジ、コンバータに比べて使えるインク量が多い
- インクを出し入れするときに内部のゴミを排出してくれる
吸入式は一般的には高級万年筆に実装される機構です。
日本はカートリッジ万年筆の元祖ということもあり、日本メーカーの万年筆では高級機種でもカートリッジ式、もしくは、コンバーター式が多く、吸入式は珍しいのです。
その点、「カスタムヘリテイジ92」は、胴体が透明かつ、インク吸入式で様々なインクを楽しめる、日本の万年筆では稀有なモデルとなっています。
言うなれば、最もインクを楽しめる万年筆。
インク沼のための万年筆と言えるのではないでしょうか。
ヘリテイジ92の書き味:パイロットらしいたっぷりインクフローと金ペンの滑らかな細字
さて、カスタムヘリテイジ92の書き味はというと、私が複数持っている万年筆の中でもトップクラスです。
まず、パイロットの万年筆は全体的にインクフローが良いと言われていますが、例にもれず、こちらの万年筆もインクフローはかなり良いです。
ペン先の太さはF(細字)を使っていますが、しっかり細く、微妙なカリカリ感もあり、メモやノートでの筆記には最適です。
ロジウム加工を施した14金使用のペン先は、廉価なステンレス製ペン先には無い柔らかさも備えています。
海外メーカーと日本メーカーだと、細さの基準がかなり違い、海外のEF(極細)で日本のM(中字)くらいだったなどということもありますが、その点は安心して細字を楽しむことができます。
透明のヘリテイジ92には淡い色の「色雫」が映える!
上で言ったようにカスタムヘリテイジ92は、インクを楽しむための万年筆だと思います。
透明な軸から透けて見えるインクを最大限楽しむなら、濃青や黒だとただの黒っぽいインクに見えてしまうため、あえて淡い色のインクを使うと良いと思います。水色やグリーンなどはかなり綺麗でいいですね。
私のオススメはパイロットが出している高級インクの「色彩雫(いろしずく)」シリーズがオススメです。
仕事用なら、ベーシックなブルーブラック調の「深海(しんかい)」。
プライベート用なら、ちょっと遊んで「天色(あまいろ)」や「秋桜(コスモス)」もありですね!
いかがでしたでしょうか?
仕事のやる気を高めるギアとして万年筆を楽しんではいかがでしょうか?