手を動かして文字を書くと、思考が整理されていきますよね。
私のノート術はいわゆる「GTD(Getting Things Done)」の理論に基づいた手法を取っており、ワークリストを一度思いつく限り書き出したのち、分類、完了したものから消していくという方法を取っています。
それは、仕事をはかどらせるためのライフハックでもあり、頭の中にある全てのタスクをノートに移管して、ワーキングメモリを確保するという一種のストレス解消テクニックでもあります。
つまり、ノートに何かを書くということは社会人としての自らの生命線なのです。
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万年筆に最適な書き味のノートが必要
書くという行為を心地よくするために万年筆を愛用しています。
私が使用している万年筆は「パイロット カスタムヘリテイジ92」の透明軸。いわゆるデモンストレーターモデルを愛用しています。
ニブはFを使用しており、適度なインクフローと金ペンならではの絶妙な書き味が最高なのですが、一点難点が。
社内で備品として提供されるアスクルの安いノートではインクが染みて滲んでしまうのです。
試行錯誤の末、たどり着いたのが「ツバメノート H100S」でした。
ツバメノートとは?
ツバメノートは、昭和11年に創業した日本の企業です。
当初は渡邉初三郎商店として文具卸を営んでいましたが、卸に限界を感じ、昭和21年にオリジナルのノートを作り始めたのがノートメーカーとしてのスタートでした。
当時は、渡邉初三郎商店という屋号でノートを作っていましたが、社員の営業担当である燕さんという珍しい苗字の方が、お客さんに評判の名物社員で同社のノートが「燕さんのところのノート」などといわれ始めたため、えいや!と商品名を「ツバメノート」という名前に変え、ついには社名にまでしてしまったという逸話があります。
ツバメノート H100Sの魅力とは
A5サイズというサイズ感のちょうどよさ
ツバメノートには様々なサイズがありますが、その中でもA5サイズのものをオススメします。
その理由は、ビジネスバッグの中での収まりの良さです。
多くのビジネスバッグはA4もしくはB4サイズがすっぽり入るサイズを採用していますが、A5サイズならどちらのカバンでも縦にすっぽりと収めるができます。
私は、カバンの右半分にツバメノートを、左半分にkindle paper whiteを入れて左右のバランスを取っています。
万年筆インクの「乗り」と適度な「染み込み」
万年筆ユーザーにとって、インクの乗りと適度な染み込みは重要です。
その点、ツバメノートは「フールス紙」という紙を使っています。
このフールス紙というのは、一般的な上質紙のさらに上のランクの紙のことで、印刷などには使われない書くことに特化した大変質の高い紙です。
ツバメノートでは通常のフールス紙に、さらに特漉きと呼ばれる工程を重ね、紙の繊維が多層に重なるような状態を作り上げています。
その上質なフールス紙は、表面はすべすべでペンの滑りを加速させてくれるのに、インクもしっかり吸着してくれます。
紙がしっかりとインクを吸い込んでいるのに、決して裏には透けさせないという、万年筆のことを考え抜かれた紙質になっています。
レギュラーノート4冊分の大容量
ツバメノートにはサイズだけでなく、ページ数にも多くのバリエーションがありますが、今回レビューするH100Sは、ページ数100枚を誇ります。
一般的なキャンパスノートが30枚程度ですので、3倍以上のページ数なのです。
頻繁にノートを変える手間を省けるので、非常に効率的です。
カバー無しでも決まる抜群のデザイン
落ち着きのある格式高いデザインは、ブックカバーが無くても十分にサマになります。
コンサルタントが愛用するノートとして「プロジェクトペーパー」が知られていますが、何となく機能的過ぎて安っぽいイメージが付きまといます。もちろんキャンパスノートは論外です。
買ってそのまま使っても、仕事ができるように見えるデザインはやはり秀逸だと思います。
いかがでしたでしょうか?
万年筆を使ってたっぷり書きたい方には「ツバメノートH100S」を強くおすすめします!
文具店でも買うことはできますが、色々調べた結果、Amazonで購入すると100円以上安く買えるようですよ。