
はじめに | マウスで手首を痛めた日
私は経営コンサルタントとして、 一日中パソコンに向かって資料を作り、データを分析し、情報を読み漁る、そんな生活を送っています。
1日10時間近くマウスとキーボードを触っているのは当たり前。仕事のクオリティは作業効率に直結するので、ツール選びには人一倍こだわっていました。
でもあるときふと、違和感を感じたのです。
「……手首がいてえ」
マウスを操作するたびに手首に鈍痛。それをかばうために手首をなるべく動かさず、腕全体でマウス操作しようとしたら今度は肩にきてひどい肩こりを発症…。作業効率が落ちるだけではなく、健康にも影響を感じてきたのです。
これは何とかしなければ…と、マウスパッドを変えたり、手首クッションを買ったりいろいろと試したのですがなかなか改善せず、最終的にたどり着いたのは——トラックボールマウスでした。
あれから3年。 今日は、そんな私が実際に使い続けて感じた「リアルな真実」を語ります。
トラックボールマウスとは?
普通のマウスは、手全体を動かしてポインタを操作しますよね。
しかし、トラックボールマウスの場合は、本体は動かさず、指先でボールを転がすことでカーソルを動かすという仕組みです。 見た目も使い方も独特ですが、慣れればこれが非常に快適。
主なタイプは以下の3つ:
- 親指操作型(ロジクール M575など)
- 人差し指操作型(Kensingtonなど)
- 中央配置型(左右両利き用など)
私が使っているのは、王道中の王道、ロジクール ERGO M575です。
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3年間使って実感した、トラックボールの“圧倒的”メリット
私がマウスからトラックボールに乗り換えて早三年が経過しました。ここでは、三年間ゴリゴリのコンサルティング業務にトラックボールを使って実感したメリットを紹介します。

✅ 1. 手首をほとんど動かさない。肩と腕の疲れが劇的に軽減
これは本当に大きかった。 資料づくりや表作成、スライド編集で微妙にカーソルを動かす作業が多い中、 「手首を動かさない」という構造が、明らかに疲労軽減に効きます。
作業中はもちろん、作業が終わった後の肩や手首の疲労感がまるで違います。
最初は親指が凝る感覚もありましたが、すぐに慣れましたし、手首の疲労感はそれ以上に軽減されていたので、全く問題ありません。
✅ 2. 省スペースで使える。マウスパッドすらいらない
企画職・エンジニアのデスクって、モノが多いですよね。 でもトラックボールは本体を動かさないから、狭いスペースでも作業OK。
私はマイデスクはあるものの、居間のダイニングテーブルで仕事をすることも多いので、省スペース性は非常に助かります。
ノートPCの隣に置いても、机の端でも全然操作に支障なし。 マウスパッド不要なのも大きなメリットです。
✅ 3. 操作面の材質に左右されない
光学マウスって、ガラステーブルや木目調デスクで反応しづらかったりしますが、 トラックボールは“机の素材を選ばない”のが大きいです。
どんな素材の上でも関係なく使える。 これ、地味だけど在宅ワークや出先でめちゃくちゃありがたいです。
例えば、出先のおしゃれなカフェで作業をするとき、テーブルが透け透けのガラスだったり、金属メッシュだったりすることあるじゃないですか。そんな時でもいつもと同じ作業が出来るっていうのは大メリットでした。
でも、完璧ではなかった。3年間で感じた“3つの弱点”
次に、そんなトラックボール式を使っていて感じた不満点も挙げていきます。
❌ 1. 細かい操作に若干クセがある
たとえばPowerPointのオブジェクトを1ドットだけ動かしたいとか、 Excelのセルをピンポイントでドラッグしたいときなど、 トラックボールの「微調整」は慣れないとやや難しいです。
とはいえ、ポインタ速度を調整したり、ソフトウェア側でカスタマイズすればかなり改善されるので、慣れていけばそこまで気になりません。
ただ、ドラッグ操作はやっぱりマウスの方が直感的で楽かもしれないですね。
❌ 2. 持ち運びには向かない
これは明確な欠点。
厚みがあって大きく、カバンの中でスペースを取る。 ボール部分がむき出しなので、雑に入れるとキズや汚れも気になるところかも。
私は手提げ出来る程度しか荷物は持たないタイプなので、そんなに問題にはなりませんでしたが、外出先でも頻繁にPC作業をし、日ごろから荷物が多い人にはやや不便だとおもいます。
❌ 3. メンテナンスが必要
1週間に1回くらい、ボールを外して内部を掃除しないと、ホコリや皮脂で滑りが悪くなります。
掃除自体は簡単なんですが、「やらないと快適じゃない」という点、なんだか汚い…っていう点は人によって好みが分かれるかもしれません。
トラックボールが向いている人・向いていない人
◎ 向いている人
- 長時間のデスクワークが日常の一部になっている
- 肩・手首に疲労を感じている
- デスクスペースを有効活用したい
- 家やオフィスでの作業がメイン
✖ 向いていないかも?
- 外出・出張が多く、マウスを持ち歩く必要がある
- 細かいデザインや操作精度にこだわる職種
- カバンの容量が少ない、荷物が多くてパンパン
結論:「完璧じゃないけど、生活と生産性は明らかに変わった」
トラックボールマウスは、決して万能じゃありません。 持ち運びに弱いし、細かい操作はクセがある。掃除も必要です。
でも——それでも3年使い続けているのは、「自分の体が楽になった」からです。 道具ひとつで、作業環境も、生産性も、そして身体の疲れ方も変わる。
大げさかもしれないですが、 「もっと早く知っておけばよかった」と思えるガジェットでした。
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