最近、何かにつけ生産性向上が叫ばれています。私が所属するコンサルティング会社でも常に口酸っぱく言われ続けています。
まあ、個人的に生産性向上を「個人の働き方」に求めるのは誤りだと思っていて、本質的に生産性を改善すなら、マクロ経済学的に言えば、投資拡大と注力領域の選択と集中の方が圧倒的に効果が高く、個人レベルの効率改善は単に金を出せない政府の言い訳ではないかと思っています。
しかし、会社の評価指標に業務効率が取り上げられてしまうような時代なので、避けるに避けられませんね。
さて、先ほども申しました通り生産性の向上には「投資拡大」が必要です。
企業であれば、最新設備への入れ替えや最新PCの購入などが挙げられるでしょう。
では、個人の場合はどうでしょうか?
個人の場合でも同じで、生産性向上には設備投資が必要なんですね。
そこで今回は、最も安価で身近でありながら、投資(購入)によって大きく生産性を向上できるデバイス、「マウス」の選び方について、そのポイントを解説していきたいと思います。
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仕事用薄型ワイヤレスマウスの選び方のポイント6選
仕事に適したマウスを選ぶ際のポイントは、マウスの仕様から逆算して考えると以下の6つに分けられます。
今回はポイント別に解説していきたいと思います。
ポイント①接続方式
ワイヤレスマウスの接続方式には、レシーバー方式とBluetooth方式があります。
レシーバー型
レシーバー型は、USBポートに本体付属の専用レシーバーを差し込む形式です。
接続の安定性が高く、Bluetoothイヤホンなどとも干渉しないため動作への信頼性が高いことがメリットである一方、貴重なUSBポートを使ってしまう点がデメリットとなっています。
Bluetooth型
Bluetooth方式は、文字通りPC本体のBluetoothを使用して本体と接続する方式です。
USBレシーバーが不要なため、省スペース化できるメリットのほか、iPadなどのUSBポートが無い機種にも接続が可能です。
一方で、デメリットとしては、Bluetoothの強度によっては接続が不安定になったり、多くのBluetoothデバイスを接続すると接続が不安定になることがあります。
どちらが良いかはご自身のデバイスや使用環境を考えて選びましょう。
ポイント②読み取りセンサーの方式
マウスのセンサー方式は、LEDライトで机を照らして反射光からカーソル移動を認識する光学式と、微弱なレーザー光線の反射光を利用するレーザー式があります。一般的には光学式の方が主流となっており、レーザー式は一部の上位機種やゲーミングマウスで実装されています。
光学式にも赤色LEDを利用するタイプと青色LEDを利用するタイプがあり、波長や拡散性から青色LEDを使用したものの方が精度が高いため、近年では青色LEDのものがほとんどとなっています。
トラッキング精度は、光学式の方がやや高く、レーザー式はマウスの持ち上げに弱いため少し劣ると言われていますが、その一方で読み取り感度はレーザー式の方が高く、特にLEDでは読み取れない光沢面に強く、様々な素材のデスクに対応できると言われています。
業務に必要な精度やコスト、デスク環境を鑑みて使用するマウスを選びましょう。
閑話
さて、ちょっと思い出話になりますが、私が社会人になったばかりの時に会社から支給されたマウスは、マウス内にローラーボールが配された、所謂ボール式マウスで、定期的な掃除を行わないと机のゴミを巻き込んでボールの回転が悪くなっていたことを思い出します。
その後、2014年に青色LEDの発明で日本人がノーベル賞を受賞し、世界が一変しました。
皆さんが使用するマウスには日本人の技術研究が生かされているのです。閑話休題
ポイント③電源方式
ワイヤレスマウスの電源方式は基本的に電池式です。一部のモデルでは充電式というモデルも存在します。
電池は単三電池で駆動するタイプが主流で、電池一本で一年以上保つものもあります。
また、急な電池切れを防ぐため、電池残量を示すインジケーターやLEDの発光で電池の残量を示すモデルが多くなっています。
充電式のメリットは、もちろん電池交換が必要ないことですが、そもそも電池式でも一年以上もつのでそのメリットは如何ほどのものかという気はします。しかし、小まめな充電さえしておけば突発的な電池切れが無いというのは大きなメリットだと思います。
選ぶ際には基本は電池式、よほど気に入ったモデルがあれば充電式も可という考え方で、あえて充電式でなければならない理由は薄いと思います。
ポイント④静音性
マウスはクリックすると「カチカチ」と音が鳴りますよね。
その音を極力小さくする設計になっているのが「静音マウス」です。
キータッチなどもそうですが、勢いよくエンターキーを「ターン!」と打つのは、あまりスマートではありません。
重要な会議や外出先などで使用する際には、周りへの配慮の意味でも極力静音性の高いマウスを使いたいところです。
商品の中にはクリックは静音だが、スクロールホイールの音が気になるなどもあるようですので、事前に店頭で確認するか、口コミなどを参考にしてみましょう。
ポイント⑤携帯性
いかに性能の高いマウスでも、カバンに入らないのではビジネスマンのギアとしては使えません。
ゲーミングマウスやトラックボール式のマウスなどは全くかばんには収まらないので、自宅専用ならいいですが、商談や外出もあるビジネスマン用としてはもっての外と言えます。
カバンの隙間に収めるのであれば、3センチ以下の厚さであることが重要です。
この暑さであればジャケットのポケットや、鞄の小物スペースなどにも納めることが出来るため、実用的です。
ビジネス用としてなら、3センチという厚みを基準に選びましょう。
ポイント⑥メーカーの信頼性
最近、Amazonなどの通販サイトでは聞いたことのないメーカーのマウスが大変安い価格で売られています。
それらの多くは中国系の怪しげなメーカーの製品であり、表示されているスペックの信ぴょう性や製品の品質にも疑問符をつけざるをえないものが混じっていることは事実であると思います。
本当に質の高い商品を選び取るためには、信頼感のある優良メーカーの製品を選びましょう。
買ってはいけないメーカーの見極め方
買ってはいけないメーカーの見極め方を以下の通り記しておきます。
- メーカー名で検索し、公式HPが表示されない
- 日本語がおかしい、もしくは簡体字を使っている
- レビューの点数が高いのに、コメントが酷い
この方法は、イヤホンやマウス以外のPC周辺機器など様々な商品で応用が利く方法ですので、是非実践してみてください。
特に、1の方法を使えば、買ってはいけないメーカーは一瞬で見分けがつきます。
次回、仕事用のワイヤレスマウスとしてオススメできる機種を4つほど厳選してお教えしたいと思います。
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