日頃、音楽やコンテンツの視聴に有線イヤホンを使用しています。
仕事に持っていくには、ヘッドホンでは大きすぎてバックに入らないし、無線イヤホンはなくしてしまいそうなので、使用していません。
持ち運びを考え、軽量、省スペースを重視すると有線イヤホンに行きつくのです。
そんな私がかれこれ5年以上愛用し続けているイヤホンがあります。
それが、「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」です。
ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)とは?
ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)と聞いて、あまりその名前を聞いたことがないという人もいるでしょう。最近、イヤホン業界では低価格低品質な中国企業が増えているので、不安に思う方もいるかもしれません。
でも、ご安心ください。
ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)はれっきとした日本ブランドです。
ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)は協和ハーモネット株式会社という昭和32年(1957年)創業の日本企業が立ち上げたブランドです。
協和ハーモネット株式会社は元々、電気ケーブルや通信ケーブルなどの製造・販売を行う会社です。
その協和ハーモネットが2010年に立ち上げたのが「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)」というイヤホンブランドです。まだ立ち上げて10年ほどのメーカーというわけです。
イヤホンブランドとしては新参ですが、長年の電線開発で身に着けた絶縁、電送技術を応用しているため、その音質は新興メーカーとは思えないほどの定評があり、国内最大級の音響製品表彰である「VGPアワード」で毎年のようにグランプリを獲得し、もはや常連となっています。
その「VGPアワード」において2013年、2014年、2016年に受賞を果たしているのが、「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」です。
「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」の素晴らしいところ
とにかく値段が手ごろ
「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」が素晴らしいのは、とにかく値段が手ごろなことです。
定価は税込みで5000円ほどですが、量販店やAmazonなどであれば大体3000円台で購入することができます。
イヤホンというのは、よほど丁寧に使っていても、一年くらい使っていれば必ず不具合が出てくるものですし、通勤の際にどこかに引っ掛けたり、落としたりすることで絶対といっていいほどケーブル内部で断線を起こすものです。
いくら音質がいいからと言って、一本数万円のイヤホンが一年ほどで断線…となったら、悲しくてやり切れません。
イヤホンは「消耗品」と割り切って、壊れたら買い替えだと思える程度の価格帯であることが重要です。
この価格帯では音質最高水準!低音はちゃんと響くし、高音も割れない
「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」 は重低音を売りにしていますが、個人的には全音域のバランスが素晴らしいと思っています。
売りである低音も、やたらと低すぎたり、音がこもる感じは一切ありません。非常にクリアな低音が心地よく響きます。
そして、何より素晴らしいと思ったのは、高音の音質です。
低音重視のイヤホンを表するときに「ドンシャリ」ということがありますが、この「シャリ」が私は好きではありません。「シャリ」と聞こえるということは、高音が軽く、割れがちということで、要するにきれいに音を出せていないということです。
この「シャリ」が割れる感じはソニーのイヤホンにありがちなんですが、低音がやたらと強調され過ぎて高音が聞こえないとか、ボーカルが霞むといったことに繋がります。
その点、「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」には高音の雑さみたいなものが一切ありません。
ストリングスのきれいな音や女性ボーカルがしっかり聞き取れ、耳へのストレスもほとんどありません。
低音はしっかり、高音も割れることなくきれい。
そのバランスの良さが最大の魅力だと思います。
「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」のダメなところ
一方、「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」のダメなところを見ていきましょう。
とにかく断線しやすい
ダメなところその一は、「断線しやすさ」です。
見ていただいてわかる通り、ケーブルがかなり貧弱です。イヤホンジャックはL字になってはいますが、ジャックの根元は蛇腹や補強はあまりされておらず、多くの場合この部分が内部で断線を起こしてしまいます。
また、イヤホンサイドの付け根はさらに補強が少ないので、うっかりカバンから取り出す際に引っ掛けてしまっただけでも断線を起こしてしまいました(実体験)・。
しかし、国内企業らしくサポート体制は抜群なので、サポートセンターに問い合わせればすぐに対応してくれます。私も、購入から3か月目で断線してしまった際には、サポセンに相談し、交換に応じてもらったことがあります。
ゼロオーディオのイヤホンは低価格商品が多いため、修理対応はほぼ行われず新品交換となることが多いようです。
密閉性が高すぎて「ペコペコ」という真空音がする
「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」の特徴は、アルミ削り出し胴体とカーボンを使った優れた気密性と制振性により生み出されるクリアなサウンドです。
一方、胴体の加工精度が高く気密度が高いため、耳につけると耳の中が真空になるほど密閉されてしまいます。その結果、耳の中に押し込む際に耳の奥に気圧を感じたり、「ペコペコ」というイヤホンの中の弁の音が聞こえることがあります。
気にしない人であればあまり気にならないと思いますが、気になる人は長時間使っていると耳が痛くなってきたりするかもしれません。
イヤホンを消耗品と割り切るならアリ中のアリ
いかがでしたでしょうか?
最高の音質を誇る「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ) カルボバッソ」。安いだけに少々のデメリットはありますが、それを補って余りある最高峰のベストコスパイヤホンではないでしょうか!