皆さんはイヤホンはどんなメーカーのイヤホンをお使いでしょうか?
私は、イヤホンをよく断線させてしまうため、あえて高額なイヤホンは使わず、徹底的に聞き比べした上で、安くて高音質なイヤホンを選んで聞いています。
そんな中で、最近、最強のコスパを誇るイヤホンを見つけることができました。
それは、「株式会社たのしいかいしゃ」という何とも怪しげな名前の会社の「いい音(いいね) TA-HRW1」というイヤホンです。
株式会社たのしいかいしゃってどんな会社?評判は?
株式会社たのしいかいしゃという、逆に怪しげな、ブラック企業の求人文句のような会社名ですが、その実は非常にまじめな会社です。
株式会社たのしいかいしゃは、東京都福生市に本社を置く2009年創業の音響機器メーカーです。
低価格イヤホンの製造に強みを持ち、創業当時から「JellyBelly」や「バービー(バービー人形)」などライセンスを獲得し、キャラクターやデザインを取り入れたイヤホンを製造・販売しています。
その他、独自の製造ラインを生かしたOEM製造も受託し、売り上げを作ってきました。
そして、創業から7年目の2016年に満を持して自社ブランド「いい音(いいね)」の展開を開始します。
株式会社たのしいかいしゃの自社ブランド「いい音」は、いずれの商品も2000円を切るという圧倒的な低価格と、女子ウケするかわいらしいカラーバリエーション、そして値段に不相応なこだわりの高音質を武器に、ヨドバシカメラなどの量販店を中心に販路を徐々に拡大。
現在は、自社ブランドイヤホンが軌道に乗り始めたのか、従来のライセンス商品以上に自社ブランドに注力しているようで、ハイレゾイヤホンやBluetoothワイヤレスイヤホンなど、「いい音」シリーズのラインナップを増やしています。
たのしいかいしゃのイヤホンとは?
たのしいかいしゃのイヤホンの特徴を大きく上げると、以下の3点になります。
- 圧倒的な低価格
価格については、ほとんどの商品が2000円以下で流通し、最安のものは1000円すら切るという圧倒的な低価格を実現しています。 - 女子ウケしそうなデザイン
「JellyBelly」や「バービー」など女性向けライセンスイヤホンの製造で培った配色センスは非常にキャッチーです。 - 意外な高音質
そして、たのしいかいしゃのイヤホンは安い割に音がいいことということで一部のイヤホンファンの間で評判です。
アルミハウジングの採用や、木製ハウジングへのチャレンジなど、挑戦的な音作りへのこだわりは、一度聞いてみれば低価格だからと手を抜いてないというのが伝わります。
たのしいかいしゃ「いい音 TA-HRW1」の特徴
今回、私が手に取ったのはたのしいかいしゃ「いい音 TA-HRW1」というイヤホンです。
製品の特長
2000円以下という低価格にしてハイレゾ対応!
そして木製ハウジング採用と、一体何を考えているのか分からないほど挑戦的なイヤホンです。
どんぐりのような独特な見た目がかわいらしく、映え感は抜群。
ケーブルも太めで反発力があり、カバンやポケットに雑に入れても絡みにくいのもうれしいところ。断線にも強そうです。
カラーバリエーションはナチュラルウッド、ライトブラウン、ダークブラウンの3色です。店頭在庫も少なくなってきているようなので、どうしても欲しい場合は通販を活用しましょう。
たのしいかいしゃ 「いい音 TA-HRW1」の音質レビュー
高音域の音質
ハイレゾ対応イヤホンの多くは高音の解像度が高いのが特徴ですが、その傾向どおり非常に解像度の高い高音が気持ちよく響きます。
とはいえ、カシャカシャした感じは一切なく、しっかり一音一音聞き分けることができ、音の大きさも他の音域に負けることはありません。
個人的に高音が割れてくるタイプのイヤホンが苦手なので、その点は非常に高評価です。
中音域の音質
中音域はボーカルの声が遠くなりすぎることはなく、非常によく聞こえます。
特に女性ボーカルの聞こえ方が素晴らしく、高音、低音との距離感も適切です。
音圧が少し低めなので音量が小さいときや周囲がうるさいときは少し物足りなく感じることもあるかもしれませんが、密閉性の高いウレタンイヤーピースなどを使えばそれらも気にならなくなると思います。
音の広がりは前後ではなく横に広いように感じました。
低音
低音の中でもやや高めの音場の表現力が非常に高いです。
特にドラム音のキレがよく、耳から伝わるビート感が心地よく感じます。
ベースラインもしっかりと聞こえますが、音圧がやや弱めなのでイコライザーを使ったり、音量を少し上げたりして調整すると神音質に近づきます。
総合評価 ☆4.5 「名前はふざけてるけど、音はふざけてない」
総合評価は、☆4.5をあげられるのではないでしょうか。
特に低音のビート感と、高音の美しさ、全体のバランスは非常に素晴らしく、一万円のイヤホンと比較しても決して劣ることはありません。好みによっては一万円のイヤホンを凌駕している可能性すらあります。
木製のデザインも非常に所有感があり、ケーブルの頑丈さも相まって使いやすさは抜群に感じます。
使う人のことをしっかり考え、音と向き合った非常に「真面目」なイヤホンだと感じました。
さて、いかがでしたでしょうか?
高額イヤホンでなくても良質なイヤホンは多数存在します。それらを自力で探すのは非常に大変ですが、このたのしいかいしゃの「いい音」はオススメできる逸品だと思います。