断線などのイヤホントラブルを警戒したり、こだわりが無かったりして安いイヤホンを使うことがあると思います。
安いイヤホンには安いイヤホンなりの良さというものもありますが、やはり概して音質に課題があるものです。
今回は、そんな安いイヤホンの音質を低反発ウレタンイヤーピースで爆上げする方法とその効果をご紹介します。
ウレタンイヤーピースとは?
ウレタンイヤーピースとは、読んで字のごとくウレタン製のイヤーピース(耳に入れる部分)です。
イヤーピースに使用されるウレタンは、いわゆる低反発ウレタンというもので、自由に形を変えられるうえ、ゆっくりと元の形に戻るため、様々な耳の形にピッタリとフィットし、密着してくれます。
低反発ウレタンイヤーピースのメリット
低反発ウレタンイヤーピースのメリットとしては大きく以下の三つが挙げられます。
- フィット感が良くなる
- 密閉感が良くなる
- 音質が良くなる
高い音質を求める人や、イヤホンに標準搭載されているシリコンイヤーピースが耳に合わない人は、イヤーピースをウレタンに取り換えるだけで数々のトラブルが解決する可能性があります。
今回の実験台安イヤホン:サトレックス「Tsubomi(ツボミ)」DH298-A1
今回の実験台として使う安いイヤホンは、サトレックス「Tsubomi(ツボミ)」DH298-A1です。
サトレックスとは、低価格イヤホンの製造に定評のある日本のメーカーで、デザイン性が高く高音質なイヤホンをリリースし、そのほとんどが2000円~3000円程度という抜群のコスパで人気があります。
そのサトレックスのフラッグシップというべき代表的なモデルが「Tsubomi(ツボミ)」シリーズとなります。
花のつぼみのように小さな筐体と、サトレックスのイヤホン事業を花開かせる商品になってほしいという願いから名付けられた、サトレックス「Tsubomi」。
このサトレックス「Tsubomi(ツボミ)DH298-A1」の最大の特徴はハイレゾ対応という点です。
一般的なメーカーのハイレゾ対応イヤホンは一万円以上の値段になっていることが多く、「ハイレゾ=高い」というイメージもありますが、サトレックスは定価3000円台、実売2000円台でというお手軽価格を実現し、業界に衝撃を与えました。
サトレックス「tsubomi(ツボミ)」+低反発ウレタンイヤーピースで圧倒的に音質が改善した話
私はイヤホンは消耗品だと思っており、どうせ故障するものだと割り切っています。
ですので、イヤホンを購入するときには徹底的に聞き比べをし、コスパ重視のイヤホン選びをしています。
そんな中で見つけたのが、サトレックスの「Tsubomi DH298-A1」でした。
元々音は悪くないイヤホンなのですが、音質改善とフィット感向上のため、ドン・キホーテで買った500円程度の低反発イヤーピースを取り付けて使いました。
その音質の変化、聞き心地の変化を解説していきます。
ノイズキャンセリングレベルの静謐性を獲得!
まず、イヤーピースをウレタンに変えることでフィット感は当然上がります。
そして、合わせて密閉性も高まり、静謐性が格段に向上しました。
ウレタンイヤーピースにするだけでノイズキャンセリングレベルの静かさを獲得することができます。
サトレックス「tsubomi DH298-A1」はノイズキャンセリング機能はないため、こういう安いイヤホンを使う場合には、その消音効果のためだけでもマストバイと言えます。
低反発ウレタン化で低音の響き、音声表現力が倍増(体感)
そして、肝心の音質ですが、低音の響き、音声表現力が倍増しました(※個人の感想です)
特に低音についてはかなりの向上ぶりで、例えるならば、「イヤホンの背面に穴があるタイプの昔のイヤホンでその穴を指で押さえると低音が良く響くようになる感覚」と言えばわかるでしょうか?
つまり、外界の余計な音がしにくくなるとともに、音源との距離感が良くなり、より細かい音が聞き分けられるようになります。
特に低音は、雑音に最も邪魔されやすい音域と言われ、遠くまで届く特性があり多少周囲がうるさくても聞き取ることができる高音域に比べ、低音域はちょっとしたノイズでも聞きづらくなってしまうため、静謐性が高まるだけで驚きの効果を発揮します。
元々、サトレックス「tsubomi DH298-A1」は高音が非常にきれいでバランスが良く、音割れも少ないという非常によくできたイヤホンのため、低音が聞きやすくなるだけで全音域がレベルアップするように感じられます。
低反発ウレタンイヤーピースは安いモノで十分!
今回購入したのが、ドン・キホーテで購入した500円くらいのイヤーピースでしたが、個人的にはそれで十分だと思います。
もちろん、最高級イヤーピースにはそれなりの良さがあるのだと思いますが、ウレタンイヤーピースの最大の弱点としては、「耳垢やホコリで汚れやすい」ことだと思うので、イヤーピースも結局は消耗品と割り切り、汚れてきたら買い替えるというスタイルが良いと思います。
結論、低反発ウレタンイヤーピースは絶対に買おう
いかがでしたでしょうか?
安物イヤホンの品質を劇的に引き上げることができ、フィット感も大幅に向上するウレタンイヤーピース。
汚れやすさに嫌悪感がなければ、絶対に買った方がいいマストバイアイテムだと思います!