ダンディな財布、ダンディなベルト、ダンディなバッグ、ダンディな靴。
ダンディな男には本革製品が不可欠です。
ダンディな本革製品の多くにはヌメ革やコードバンなどが使用されていますよね。
しかし、本革は天然素材であるため、適切に手入れをしないとひび割れしたり、シミができたりなど、商品寿命を縮めてしまい、本革製品の本当の楽しみである「エイジング」する前に買い替えなければいけなくなってしまいます。
手入れされていない表面がガサガサの革製品を使い続けるのは、かえってみすぼらしく感じられ、印象を落としてしまうものです。
そんな、面倒な本革製品の手入れを究極的に楽にするオイルとして最強説があるのが「ラナパー」です。
ラナパーとは?
ラナパーは、ドイツで誕生したレザーケア商品です。
日本では株式会社花田という輸入商社が取り扱い元となっており、株式会社花田は直営店舗は持っていませんが全国の展示会やホームセンターでの実演販売なども行っているようです。
ラナパーは、自称「究極のワンタッチレザーケア商品」と名乗っている通り、「①汚れ落とし」、「②表面保護」、「③ツヤだし」といったレザーケアの基本機能だけでなく、「④撥水加工」、「⑤カビ防止」効果もあり、ラナパー一つで全てのお手入れが完結するという手軽さをウリしています。
使い方の手軽さについては、ラナパー公式サイトでは、
『特に使い方にこだわらずとにかく塗るだけでいい』
と潔い紹介をしています。
そして、無着色のため、革の色を問わずに使うことできるのも嬉しいポイントです。
さらに、ラナパーは天然素材にこだわっているのも特徴です。
化粧品として人の肌に使用することができる成分しか使用しないというポリシーを持っており、有機溶剤などの環境負荷の高い化学物質を一切使っていません。
言われてみれば、革製品もかつては動物の表皮であったわけですから、人の肌にいいものが革製品によくないはずはありません。
スウェードやヌバックなどの起毛した皮革でなければ、どんな皮革にも使えるので野球のグローブなどにも使用することができます。
ラナパーの特徴とオススメする理由
無着色なので色を選ばずに使える
色を選ばずに使えるというのは、私としては一番重要なポイントでした。
というのも、革靴も黒と茶色を持っていますし、財布もブルーレザーのものを使っています。
それらの革の色に合わせてレザートリートメントをそろえたり、クリームを使い分けるのは費用もかかるし、手間ですし、場所も取ります。
それが、ラナパー一つで全て解決するのはミニマリストも大喜びです。
撥水力が強いので防水スプレーいらず
もう一つのポイントは撥水力です。
撥水力の秘密はラナパーに含まれている「蜜蝋」です。
蜜蝋とは、蜜蜂から分泌される蝋の成分を精製したもので、自然界では主に蜂の巣を構成する成分で、ミツバチの巣から採取し生成されます。
この蜜蝋で薄く表面をコーティングすることで撥水効果が期待できます。
また、ハチミツ由来の殺菌作用があり、革表面をカビから守る効果もあります。
雨が降っている日の出かける前にラナパーをひと塗りしてから出かければ、蜜蝋が雨をはじき、革に水が染み込むのを防いでくれます。
防水スプレーだと、屋外でなければ使えませんし、乾くまでに15分ほど時間がかかってしまいますので、塗るだけで防水力を補充できるラナパーは非常に助かります。
めっちゃよく伸びるから結果的にコスパがいい
ラナパーは値段は決して安くはないです。
というと少し語弊がありますね。商品単価だけ見ると一見安くないということです。
しかし、ラナパーは、非常にノビのいいレザークリームで、付属のスポンジにオイルをついているかついていないかわからないくらいしかつけなくても、靴一足分くらいは余裕で拭くことができます。
使っていると、これじゃ足りないんじゃないかと思って付けすぎてしまうことがありますが、むしろ付けすぎると表面がべたついてしまい、ほこりを吸着してしまったり、財布などの場合、洋服を汚してしまうことになるので、薄づけくらいがちょうどいいと思います。
薄付けを意識して使えば、ラナパー一つで余裕で年単位で使えたりするので、結果的にコスパが良くなるのです。
一応知っておきたいラナパーのデメリット
一応、当サイトは中立的にモノをレビューしたいと思っているので、実際に体感したデメリットについても紹介したいと思います。
ほんの少し付けすぎただけでベタつく
これは、上でメリットとして挙げたことの裏返しにもなりますが、ラナパーは非常にノビが良く表面ノリのよいオイルである一方で、付けすぎることによりベタついてしまうという欠点があります。
一度付けすぎてべたついてしまうと、乾拭きをして少しぬぐってあげないと滑ってしまったり、指紋が付きやすくなってしまったりするので、使うときには「とにかく薄く」を意識する必要があります。
防水スプレーの乗りが悪くなる
ラナパーを塗った後は、防水スプレーのノリが悪くなる傾向があると思います。
正確にいえば、ラナパーが乾く前に防水スプレーを吹き付けると、革の表面ではなくラナパーの上にスプレーを吹き付ける形となってしまい、せっかく吹き付けた防水スプレーが定着しづらくなってしまうわけです。
ですので、元々撥水力のあるラナパーの性能を信じて使うか、しっかりラナパーが浸透して表面がさらさらに乾いてから防水スプレーを吹き付けるようにしましょう。
とにかく楽!ラナパーぬっとけばなんとかなる!
メリットもデメリットもご紹介しましたが、一言で言い表せば「とにかく楽!」ということです。
日常的な利用はもちろん、高級な本革製品のエイジングにも大活躍してくれると思います。
特に、エイジングには日々のメンテナンスが欠かせませんが、日々のメンテナンスには余程暇でない限りは時間をかけられませんよね。
時短しながら革製品を最高の状態に保ち続けるという意味で、「ラナパーでのお手軽お手入れが最強!」という説を提唱したいと思います。