グランドセイコー「SBGX263」を買いました。
前回までグランドセイコー「SBGX263」の魅力をお伝えしてきましたが、その理由は私自身が購入を検討していたからです。
そして、今回ついに、本当にグランドセイコー「SBGX263」を購入しました。
購入にあたっては、店舗に何度も足を運び、試着を繰り返し、納得して購入しましたが、それでも想像していた内容と違った箇所がいくつかありました。
そんな、ネットの情報やお店で見ただけでは伝わらない、SBGX263の本当のレビューを、「着用感」と「見た目」に分けてまとめていきたいと思います。
グランドセイコー「SBGX263」の着用感レビュー
まずは、着用感のレビューから行きましょう!
意外にも最初に腕に感じるのは「存在感のある重さ」
意外にも着用して最初に感じたのは、「重さ」でした。
グランドセイコー「SBGX263」は37㎜と、一般的な時計に比べて比較的小さめの時計です。そして、機械式に比べて軽量化し易いクオーツ式なわけです。そのため、重量感としてはかなり軽い着用感を想像していました。
しかし、意外にも「SBGX263」を着用した感想は「しっかり重い」ということです。
本体重量は134g。革ベルトモデルである「SBGX259」だと、重さは70gとのことなので、重さの理由は無垢ステンレスのベルトの分だと思われる約60gにあると思われます。
もちろん、130gという重さは時計としては決して重いわけではなく、言ってみれば適切です。
決して、他の時計に比べて重いというわけではない点は強調させていただきます。
ケースの絶妙な曲線が腕に吸い付く
そんな、少し重みも感じることのあるグランドセイコーですが、それはすぐに気にならなくなります。
その理由は、ケースに施されている曲線が人間の腕の輪郭にピッタリと沿うように設計されているからです。
腕との心地よい接触により、最初はひんやりとしたメタルバンドの感触が、体温を吸収してなじむことで徐々に肌と一体化してきます。
そして、最後は体と一体化したような心地よさを感じることが出来るのです。
ベルトはやや緩めくらいがよい
今回は、私はSBGX263をネットショップで購入し、ベルト調整もネットで依頼しました。
結果としては、想像していたよりも少し緩めの調整で届きましたが、これはこれで汗をかかないというメリットがあるため「アリ」と判断しています。
あまりにも腕に太さに対してピッタリすぎると、時計の着用跡が付きやすくなったり、かぶれの原因になりますからね。
もし、今後違和感がどうしても出てしまった場合には、調整用の半コマを取るためにお店にもっていこうと思います。
グランドセイコー「SBGX263」の見た目レビュー
続いて、見た目に関するレビューをしていきます。
圧倒的な磨きの美しさはもはや鏡
まず、感じるのはその磨きの美しさと光の反射ぶりです。
実物にはインターネットで画像検索したり、動画で見るだけでは伝わらない感動があります。
これは是非現物を見ていただきたいところですが、実際にはお店で試着してもなかなかこの輝きを実感することは難しいという点があります。
それは、非常に精密な磨きが施されているがために、店頭に並んでいる商品でも保護シールが付きっぱなしになっていることが多いのです。
余程良心的なお店でなければ、保護シールを外した状態で試着させていただくことは出来ないでしょう。
当サイトでは、一言「すごい」とお伝えさせていただきます。
インデックスが光の加減で虹色に光る
そして、丁寧に磨き上げられたアップライトのインデックスは、光の加減で光り方が変わります。
インデックス自体が多面構造になっていて、各面がしっかりと光を反射するようになっているため、どの角度から見てもいずれかの面が光り、非常に視認性が高くなっています。
また、グランドセイコーには夜光塗料が使われていません。
それはエレガントな時計には夜光は使われないという文法的側面と、そもそもグランドセイコーの針の見やすさと輝きの前では夜光塗料は不要だという側面があるのです。
少ない光でもしっかりと反射して、時刻を読み取らせることが出来る自信があるということでもあるのでしょう。
むしろ、夜光塗料を使用しない分、時計の無駄がさらにそぎ落とされ、洗練された魅力が増しているように感じます。
文字盤は周囲の光量によって表情を変える
SBGX263の文字盤カラーは「シャンパンゴールド」です。
公式ではアイボリーと表現されていますが、アイボリーではないと思いますね。
純粋なシルバーではないこの文字盤カラーは、中途半端な色味として敬遠する方もいるかもしれません。私も最初はそうでした。
しかし、このシャンパンカラーが「あえて」なのだと気づいてからは、逆に純シルバーの文字盤よりもシャンパンカラーの方がよく思えてくるから不思議です。
シャンパンゴールドの文字盤は屋外の日光下ではクールなシルバーに、暖色の明かりの下では暖かみのある色合いに変化します。光の当たり具合や光量によって、その見た目が大きく変わるのです。
つまり、一本の時計で、一味も二味も違う味わいを楽しめるわけです。
ステンレス無垢にシンプルヘアラインの仕上げ
さて、ベルトは先ほど「重い」と言いましたが、その分質感は最高です。
SBGX263ではシンプルなヘアラインスタイルを採用しています。
他のモデルではポリッシュとヘアラインのコンボモデルもあり、派手さ的にはそちらの方がいいのですが、私はシックな印象が好きなのであえてヘアラインのみのモデルにしています。
実は同時期に発売されていた60周年記念モデルも悩んでいたんですが、ベルトのポリッシュがやはり好みじゃなかったんですよね。
この部分は完全に好みの問題ですので、私の場合はベルトの仕上げもこだわって選びましたということです。
レビューまとめ
SBGX263の購入は完全に正解だったと思います。
機械式と比べて圧倒的に手がかからない上に、グランドセイコーらしいスキのない仕上げを堪能できるので、つい意味もなく時計を眺めしまいます。
この記事を書いている今現在もSBGX263を眺めながらハイボール片手に悦に浸っているのです。
さすが、グランドセイコーで最も売れているモデルというだけのことはあります。
是非皆さんも現物の美しさを体感してください。