無印良品の「体にフィットするソファー」をご存じでしょうか?
ネットなどでは「人をダメにするソファー」として有名な商品で、一言で言えば伸縮性のあるカバーを使用した巨大ビーズクッションです。
「人をダメにするソファー」の元祖と言えば無印良品なわけですが、無印良品の人をダメにするソファーには大サイズと、小サイズがあります。
一般的に人をダメにするソファーとして流通しているのはこの大サイズで、小サイズはあまり人気がありません。
しかし、私はあえてこの小サイズを選びました。
その理由と、便利な使い道。そして、メリットとデメリットについて今回は解説したいと思います。
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無印良品の人をダメにするソファー「体にフィットするソファー」とは?
良品計画が運営する「無印良品」が2003年から本格的に販売を開始した「体にフィットするソファ」は、ビーズと伸縮性の高いカバーによる体を包み込むような座り心地で大人気となり、「2度と立ち上がれなくなる座り心地」と称され「人をダメにするソファ」と言われるようになりました。
今、業界を席巻しているyogiboが2009年創業ですから、それよりも7年も早く製品をリリースしヒットさせていた無印良品の「体にフィットするソファ」は言わば【元祖】なのです。
そんな、無印の「体にフィットするソファ」は2007年に年間販売個数が約9万個に達しブレイクしましたが、その後、粗悪なビーズを使った海外の模倣品や、先ほど紹介したヨギボーなどの後発品の登場で2009年頃を境に販売が一時激減、苦境に立たされました。
そうすると、無印良品も安い模倣品に合わせてビーズの品質を落とすという選択肢もあったのですが、あえて品質を高める方針で製品をアップデートし続けました。
具体的には、ヘタリの原因になる伸縮性のある天面部分の生地をポリウレタン素材から耐久性の高いポリエステル素材にアップデート。
さらに、座り心地に多様性を持たせ、これまたヘタリ防止になる横面の生地にデニムやチノ素材といった織物素材を使用するなど、品質面のアップデートを重ねました。
その結果、年間25万個を超える販売までV字回復を果たしたとか。
元祖でありながら、たゆまぬ改善によって未だにアップデートされ続ける定番中の定番です。
無印良品の人をダメにするソファーの「大サイズ」は大きすぎる
さて、最近のコロナウイルス以降の在宅勤務化の流れの中で、居間や自室の床でパソコンを使用する機会も増えました。
そうすると欲しくなるのは座椅子です。
しかし、座椅子は用途が限られる上に座り心地がイマイチなものが多く、もっと柔軟に使えるものがないかと思い探した結果、「体にフィットするソファ」に行きつきました。
しかし、「体にフィットするソファ」の大サイズは座椅子的な用途を考えると、あまりにも大きすぎるのです。
それもそのはず、あくまでソファですからね。
「体にフィットするソファ」もダメかと諦めかけたその時に見つけたのが、2019年から登場した「小サイズ」というラインナップでした。
無印良品の人をダメにするソファーの「小サイズ」のサイズ感
「体にフィットするソファ」の小サイズは、大サイズに比べ一回り小さくなっています。
具体的には高さで10センチ、縦横で20センチ小さくなっています。
それが、実にちょうど良いサイズ感で、確かに「人をダメにする」ほどの座り心地はないですし、沈み込むような感覚もあまりないのですが、様々な座り方に調整して、時にイスとして、時にクッションとして、時に座椅子として使用することが出来ます。
そして、これが私としては一番大事な要素なのですが、邪魔じゃないという点です。
大きめのクッションを二個重ねた程度の大きさなので、仮に三人掛けソファーの上に載せてあったとしても許せる程度のサイズ感です。
リビングの床にドデンとヨギボーが置かれた状況はかなりの圧迫感ですが、「体にフィットするソファ」の小サイズなら本当に気にならないサイズで収まります。
私は仕事の際には、「体にフィットするソファ」を座椅子の形に加工して座り、テレビを見るときにはクッションとして枕のように使っています。
うちの子供は「体にフィットするソファ」に抱きついて遊んでいるので、本当に今年買ってよかった商品の上位に入ると思います。
無印良品の人をダメにするソファーの残念なデメリット2点
しかし、「体にフィットするソファ」の小サイズにもダメなポイントがあります。
これから購入を検討される方は、以下のことにお気を付けください。
大サイズに比べて圧倒的に人気がない
小サイズは大サイズに比べて圧倒的に人気がありません。
別に人気が無くても自分が気に入っていれば問題ないじゃないか?と思う方もいらっしゃると思いますが、違うのです。
人気が無いということは、柄のバリエーションが作られなかったり、商品の流通量が少なかったり、最悪の場合「ディスコン(販売終了)」の可能性もあるということなのです。
私も今愛用している「体にフィットするソファ」の小サイズを購入した時には、無印良品のコールセンターに連絡し、都内中の在庫を探しましたが、結局お目当てであった紺デニムタイプの商品は一つも在庫が無く、途方に暮れてしまいました。
そんな中、LOHACOの通販で数個のみ取り扱われていることをついに発見し、入手することに成功したのです。
それほど生産数も絞られており、流通も限られてしまっているのは、ひとえに人気がイマイチだからなのです。
替えビーズが売っていない
こちらは、上の人気が無いということにもつながりますが、通常「体にフィットするソファ」はビーズがへたって来てしまった時のために、替えのビーズだけで購入することが可能なようになっています。
替えビーズに取り換えることで、新品同様の使い心地に蘇らせることが出来るわけです。
しかし、「体にフィットするソファ」の小サイズは、替えビーズが売っていません。
つまり、ビーズがへたってどうにもならなくなったら、買い替え以外に方法が無いということなのです。
これは先ほどの入手のしづらさから考えると大きな痛手です。
そもそも入手しづらいので買い替えが難しいにも関わらず、ビーズも替えられないという、無印の商品ラインナップの中でも特にしいたげられた存在であると言えるでしょう。
無印良品の「体にフィットするソファ」小サイズのオススメ柄1選
無印良品の「体にフィットするソファ」小サイズのオススメ柄を紹介しようと思いましたが、そもそも商品ラインナップが少なすぎるため、もう私からは一選のみとさせていただきます。
「体にフィットするソファ」小 紺デニム柄
横面にデニムを使用した無印良品の「体にフィットするソファ」小サイズ。
伸縮性が少なく、丈夫なデニムを使用することで、従来の商品に比べてコシのある座り心地になっています。
その結果、ヘタリが少なく、座椅子やスツールとして使用するには最適と言えます。
見た目的にも高級感があり、黄色のステッチが上手い指し色になっているため、通常の一色のものよりもオシャレな商品に見えます。
コシがある分、商品が到着した直後は固すぎて全然人をダメにしないじゃないかと思うかもしれませんが、少し使っていけば丁度良い柔らかさに変化していくので、デニムを育てるようにじっくりと使い込んでいってほしい逸品です。
ただし、超絶入手困難のレア商品になっていますので、少しでも気になっているなら、迷わず即決をお勧めします。
↓こちらは通常サイズです
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