デジタルウォッチは子供っぽい、スーツには合わないと思っていませんか?
確かに、デジタルウォッチは、近年のチプカシブームなどもあり、安くてカジュアルというイメージが付きまといがちですが、元々はビジネス向けの「元祖スマートウォッチ」だったんです。
今回は、そんなビジネスとデジタルウォッチの相性を検証すべく、特にカジュアル寄りの印象が強いカシオ「データバンク」をスーツに合わせてみました。
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カシオ「データバンク」とは?
カシオデータバンクとは1984年に初号機が発売された元祖高機能時計です。
「データバンク」の名前由来は時計に内蔵された電話帳機能(テレメモ機能)です。
計算機製造で培ったIC技術を超小型の時計に押し込め、仕事で最も出番の多い電話に関するツールとして電話帳機能に落とし込んだのです。
当時は当然携帯電話などなく、ましてや電話番号のメモリー機能のあるデバイスもほとんどありませんでした。
外出先からの電話には、公衆電話に入り分厚い手帳や名刺入れを取り出して電話の上に置き、お金を入れて、間違えないようにダイヤルする必要があったのです。
その手間を解消しただけでも相当なソリューションだったのです。
データバンクはビジネス向けの高級ガジェットだった
時計機能だけではなく、万年カレンダー、ストップウォッチ、デュアルタイム、電話帳機能まで実装した超マルチファンクションウォッチ「データバンク」。
近年では、どちらかといえばレトロフューチャーを感じさせるハズシのファッションアイテムとして認知されていますが、発売当時はビジネスマンが率先して使うべき高級先端ガジェットでした。
言うなれば、現代のAppleウォッチと同じ立ち位置です。
それを印象付けるテレビCMがこちらです。
裸のビジネスマンが「これがあれば他に何もいらない!」と訴え、仕事での利用シーンを印象付けるCMとなっており、ビジネスユーズを打ち出していることが伝わりますね。
カシオ「データバンク」の代表モデル3選
カシオ「データバンク」シリーズの中でも特に人気の高いモデルを3つご紹介します。
データバンク「DBC-611」
データバンクときいて最もイメージするのがこの形です。
ドラマ「時効警察」でオダギリジョーがつけていたのもこのモデル。
印象的な計算機型の操作パネルがデザインアイコンとなっており、その形が1984年の初代データバンクから続く共通文法となっています。
テレメモ機能は25件までと少なめですが、計算機機能やスケジュール管理機能など使いきれないほどの機能がこの薄さに収まっていることはただただ脅威。
データバンク「DBC32」
DBC-611のデザインをアップデートし、カジュアルさを増したモデルが「DBC32」。
ボタン部分が立体的な作りになり、押しやすさが向上。液晶もサイズアップし画面も見やすくなっています。
データバンク「DB-380」
データバンクの機能はそのままに、チープカシオレベルまでサイズを小さくしたコンパクトモデル。
1984年発売のDB-500のデザインを踏襲しており、テレメモのメモリが30件とやや多めなのも特徴の一つです。
ボタンが少ないので不安に思うかもしれませんが、すべての機能をきちんと使える、考え抜かれたUI設計には脱帽です。
カシオのデータバンクをスーツに合わせてみた
私は、カシオ「データバンク」を2本、カリキュレーターを1本所有しており、実際にビジネスの現場で使用しています。
それぞれの個別のレビューやデータバンクとカリキュレーターの違いについては、別の記事でレビューすることにして、今回は実際にデータバンクをスーツに合わせてみることで皆さんのファッションの参考にしていただければと思います。
まずは、金のデータバンク「DBC-610」
金のデータバンクはかなり強烈な個性を放ちます。
ファッショナブルな装いがOKな職場なら問題ないでしょう。
ゴールドカラー特有の暖かみがあるので、ベルトや革靴などの小物をブラウンにするなど、トータルコーディネイトを調整すると全体の印象が調整されると思います。
続いて銀のデータバンク「DBC-611」
主張が抑えめの銀のモデルは、スーツとの相性が◎です。
遠目に見ると普通のシルバーの時計を付けているように見えますが、ちらりと覗く機能的な文字盤の表情は発売から30年以上たった今でも未来感を感じられるのではないでしょうか?
主張は強いけどビジネスでも十分使える
確かに、カシオのデータバンクは主張は強めです。
しかし、着こなし次第では実ビジネスでも十分使えると思います。
何より、AppleWatchがOKでデータバンクがNGな理由はないと思うので、是非積極的に現場へ連れ出しましょう!
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