社会人たるもの、スーツは何着かお持ちでしょう。そして、ワイシャツはその倍くらいは持っているのではないでしょうか?
最近では、クールビズが一般化したことで夏になるとジャケットを着ずに、ワイシャツのみで出社する方も多くなっています。
そうすると、気になるのはワイシャツからインナーが透けてしまわないかということです。
今回は、何色のインナーを着ればワイシャツから透けて見えないのか?
実際に様々な色のインナーを着用して、考察してみたいと思います。
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そもそもワイシャツの下に下着は着た方が良いのか?
インナーに何色を着るかを考える前に、そもそもワイシャツの下に下着を着た方がいいのかどうかを考えてみましょう。
結論から先に言うと、下着は着ましょう。
確かに、ワイシャツは歴史的に元々下着として作られた衣服でした。
18世紀のヨーロッパでワイシャツの原型が登場したときには、上半身だけではなく下半身も覆うような形状で、股のところにボタンが配置され、パンツのように着用できるようになっていました。
現在でもスーツ用のワイシャツの前後の身頃が長くなっているのは、下着として着用されていた時の名残です。
そういった歴史的経緯もあり、トラッドを良しとするイタリアやフランス、イギリスなどでは、ワイシャツ一枚で外出することは下着で出歩くのと同義とされ、最近はあまりうるさく言われないそうですが、かつては「はしたない」と考える人もいたとか。
そういった意味では、ワイシャツを地肌に着ても問題があるわけではありません。
しかし、最近のワイシャツの多くは耐久性と形状記憶を重視し、ポリエステルが使用されているケースが多くなっています。
ポリエステルは丈夫で型崩れがしにくい一方、吸湿性が低く汗を吸いづらいため、水にぬれると肌にペタッとくっつくようになってしまい、着ている本人の不快感だけでなく、他人にみっともない印象を与えてしまいます。
ですので、きちんと質の良いインナーを着用することで快適性を保っておく必要があります。
ワイシャツ用インナーの考え方
ワイシャツ用インナーに必要な要素を3点あげるとすれば以下のようになると思います。
①袖付きであること
よく、中高年のおじさんはワイシャツ下にタンクトップを着ていることがありますが、私に言わせればそれはNGです。
そもそもインナーを着用する理由の一つには汗対策があります。
人間の上半身で最も汗をかきやすいのは汗腺が集中した脇の下です。
タンクトップや袖なし下着を着用すると、その脇の下からかく汗をケアすることができません。
一言で言って、不潔だと思います。
②着心地が良いこと
下着は肌に一日中密着した状態で過ごすわけですから、着心地の良さも妥協できません。
私が重視しているのは、①コットン(綿)100%であること、②タグレスであること、③丸胴編みであることです。
特に、①と②の要素は絶対に妥協できないポイントです。③は、最近では横割りでも着心地の良い商品が出てきていることから、最悪妥協することは出来ます。
これら3要素を全て兼ね備え、手に取りやすい安さを実現している商品として「ヘインズジャパンフィットT」が挙げられます。
日本人体系に合わせた型を採用しており、体にかかるストレスが段違いに低いです。
③透けてもみっともなくならないこと
インナーはどうしても透けてしまいますので、もはや透けることを前提に考えましょう。
透けた際に、あまりにも肌着感が出てしまうとカッコ悪いですね。
柄物は当然NG。赤やピンクなどのカラーも高校生までにしましょう。
そして、肌着っぽさという意味では、丸首(クルーネック)はあまりおすすめできません。
丸首だと汗をかいてなくても襟元から丸首(クルーネック)が見えてしまい、絶妙にダサいです。
極力、Vネックや襟元が大きめのものを選びましょう。
【実験】ワイシャツ下のインナーは何色なら透けないのか
さて、極力透けないことが望ましいわけですが、今回はインナーはあえて透けて見えてしまうことを前提に、何色が一番良いのかを実際に着用して試してみました。
なお、それぞれのレビュー結果は個人の感想ですので悪しからず。
白いインナーの場合
まずは、最も無難そうな白。
ワイシャツも白のため、なんとなく最も目立たない色だと思われますよね。
しかし、いざ着てみると以下の通り、襟元も肩もかなり透けてしまいます。
そして、透けて見えたときには別の印象が想起されます。
それは、「肌着っぽさ」です。
特に襟元に線が出てしまうのが肌着っぽさを強調してしまい絶妙にダサいです。
いや、まあ確かに肌着なのですが、いかにも「透けてるなあ」と思われるのはダンディではありません。
特にただの白だとあまり着るものに気を使っていない印象もあり、個人的には避けたい色ではあります。
黒いインナーの場合
濃色の黒は透けやすさでは一番かもしれません。
しかし、白に比べるとそこまで悪目立ちはしていないようにも感じます。
透けることを前提に着ているので、見ようによっては「少し色黒なのかな」程度に見えなくもありません。
ただし、肩は少しコントラストが出てしまいますね。
ジャケット着用の場合は、最も色の違いが出やすい肩の部分が隠れるため、気になるコントラスト目立たなくなりそうです。
また、透けたとしても肌着っぽさよりも「Tシャツっぽさ」という印象になるため、透けてしまった場合のカッコ悪さは白に比べたらマシと言えます。
ジャケットを着用する肌寒い季節には黒インナーはおすすめです。
グレーのインナーの場合
白と黒の中間色であるグレーは今回の一押しでもあります。
白の肌着の弱点である、透けて見えた時の下着っぽさ。
黒の肌着の弱点である、肩部分などのコントラストの強さ。
そのどちらの弱点もカバーできるのがこのグレーだと思います。
少し色黒の方であれば、肌の色との色味も近くなるため、より目立ちづらくなりますね。
襟元、肩ともにほとんど目立たず、透け感は一番少ないです。
全ての季節において確実に活躍できるのがこのグレー下着だと思います。
当サイトのオススメグレーインナー
さて、グレーインナーがベストとしてオススメしてきましたが、以下でおすすめのインナーをご紹介します。
当サイトが最もオススメするのは「ヘインズジャパンフィット」です。
着心地を考えるとファーストチョイスです。
通常の赤パック、青パックに比べると少々お値段は張りますが、この着心地には代えられません。
ただし、グレー色はアソートという二色詰め合わせセットにしか入ってないので注意です。
次におすすすめなのは、グンゼのスポーティラインである「ボディワイルド」です。
かつて、ボクサーパンツで一世を風靡したボディワイルドのトップス肌着ですが、ヘインズと同じく必須要件を満たした下着であり、そのうえよりスポーティで細身なバランスであるのも特徴です。
値段も比較的安く、ヘビーローテで着倒せる一着だと思います。
そして、そのボディワイルドの上位互換と言えるのが「グンゼ 快適工房」です。
100%コットンに抗菌防臭機能が強化され、汗をかいたときの快適性が向上しています。
日本製の安心感もうれしいところ。
やっぱり「下着は下着屋!」「国産最高!」と思う方にはオススメです。
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